すぷめら記

藻類と地衣類とゲームが好き

茨城県自然博物館 第88回 企画展 地衣類 に行きました

はじめてのブログです。

12月と1月に2回、ミュージアムパーク茨城県自然博物館の企画展「地衣類-木を、岩を、地面を彩る身近な生きもの-」に行きました。

素晴らしい展示を見て地衣類にすっかりハマってしまったという話を書きます。

 

元々藻類が好きなので地衣類が藻類と菌類が共生したものということは知っていました。興味もあり地衣類ハンドブックを買ったもののじっくり観察する機会もなく半年が過ぎたとき、茨城県自然博物館で地衣類の企画展をやることを知りました。

www.nat.museum.ibk.ed.jp

茨城県自然博物館は昔少しだけ行ったことがあり、おぼろげなもののなんとなく展示が良かった記憶はあったため企画展とは別にまた行きたいと思っていた博物館でした。

ややアクセスが悪いものの…のんびり遅めの時間に茨城県自然博物館に行きました。

第88回企画展地衣類-木を、岩を、地面を彩る身近な生きもの-

感動した展示がいくつもあったのですが、長くなるのとこのブログを書いている日はまだ企画展開催中なのでぜひ自分の目で見ていただきたいので3点だけどうしても語りたいお気に入りを載せたいと思います。

※館内は撮影禁止と記載があるものを除いて写真撮影可能でした

 

まず入口からすぐ入ったイントロ的な展示「地衣類あり、なし?」です。

左が地衣類が付いているもの、右が付いていないもの

この展示1つを見て、どれが地衣類なのかすぐ理解させられました。

今までコンクリートの汚れ?木の模様かも?なんかふわふわしている土。などとよく知らないから視界に入っていなかったものが急に地衣類として認識できるようになったのです。見ていて気持ちのいい展示です。

 

次に大きな菌類の系統樹のパネルです。私は系統樹が大好きなので、こちらもまだイントロ部分なのですが閉館時間までこの前にいられそうでした。

地衣類がハイライトされた菌類の系統樹

あまり深く考えていなかったのですが、地衣類は多系統なのですね。

それぞれ異なる進化を辿ったのに個別に藻類と共生することを選んだということを知り面白かったです。

 

最後というかやっとイントロではなくメインです。今回の企画展で集められた地衣類はなんと100種以上。

※100種以上だったと思うのですが…その記載が見つからず間違いだったらごめんなさい。でもかなりいました。

100種以上の地衣類の標本を見ることができる

標本の多さによりその多様性を知ることができました。

地衣類は色や形態が様々で、お気に入りの地衣類を探すのが楽しかったです。ぜひ自分で野外で見つけてみたい。

希望を言うと私は進化や分類が好きなので、その分類まで知ることができたら嬉しかったです。子嚢菌なのか担子菌なのかだけでも…

 

こうして「え!?地衣類ってこんな多様で形が面白くてしかも身近にいるの…?すごい楽しいじゃん…」と興奮している間に閉館時間が近づいてしまい後半はゆっくり見ることができませんでした。野外に地衣類を観察できるスポットもあったのに、すっかり日が暮れていました。
ので、日を改めてもう一度行ったのですがその時の話はまた別に記したいと思います。

 

最後に

普段目に見えないサイズの生物ばかり見ているので、目に見えること自体が素晴らしく思えました。

しかも市街地でも見つけることができ、成長がゆっくりなので季節に関係なくいつでも見ることができるという自分で探して観察するのが楽しい魅力的な生物であることを知りました。
同定ポイントは?共生している藻類はなんなんだろう?などもっと地衣類について知りたいと思うようになった素晴らしい企画展でした。

図鑑を追加で買い、カメラまで買って歩きながら地衣類を探す楽しみを知っていましました。見つけた地衣類の記録をしたいと思いこのブログをはじめました。
飽き性ですが細々更新できればと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。